“ 懐かしいのに新鮮な、ミドルゲージのシャギーニットです ”

1965年に東京・原宿で創業した、日本が誇るニット専業ブランド「GIM（ジム）」。創業以来メイド・イン・ジャパンにこだわったハイクオリティーなニットをつくり続けています。原毛の選定から、ニッティングを経て製品化に至るまで、すべてを自社でコントロールすることで、求めやすいプライスでありながらも、妥協することなく質の高いアイテムを届けてくれる卓越したブランドです。

自社でのオリジナルの素材開発や、最新鋭の編み機と古い編み機を駆使した熟練の職人たちによるモノ作りの強みを活かし、有名ブランドのOEMも手掛ける同ブランド。あまり知られてはいませんが、大手百貨店やセレクトショップのオリジナル商品のニットも、数多くGIMが生産を請け負っています。また、過去には、あのコムデギャルソンとのコラボレーションを果たしていることからも、その信頼度の高さがうかがえます。

他社に先駆けて掲げてきたサステナブル（持続可能）の企業理念のもと、ヒト・産地・環境の調和を目指すGIMは、長い年月をかけて培ってきたサプライヤーとの信頼関係により、モンゴリアンカシミヤやシーアイランドコットンといった高級素材を優先的に仕入れられることも大きな強み。原毛価格が高騰する昨今においても、欧州の有名ニットブランドが手掛けるものと比べ、同クラスの素材を使いつつも、半値程度に価格を抑えているのは驚異的と言えます。

今回ご紹介するのは、そんなGIMならではのこだわりの素材使いが光る、懐かしいのに新鮮なミドルゲージのシャギークルーネックニットです。

むく毛の犬のようなふさふさした毛足の様子から、通称「シャギードッグセーター」とも言われる本品。表面に起毛加工を施すことで、毛足を長くふんわりとした肌触りに仕上げていることが特徴です。起毛した長い毛足が空気の層をカラダのまわりに作るため、軽やかなのに暖かく、寒い季節にぴったりの１枚です。

スコットランドのシェットランドウールを使用したものを¨シェットランドセーター¨と呼びますが、雰囲気としては同じです。ただし、ジャミーソンズなどに代表される本場のシェットランドセーターは、良くも悪くも質実剛健な作りで、はじめのうちはカタさがありますが、こちらは、非常にソフトに作られており、はじめて袖を通す時から快適な着心地が味わえます。特有のチクチク感もほとんど感じないので、ストレスなく着ていただけると思います。

着心地の良さだけでなく、カジュアルだけどどこか品のある、美しい色合いと発色の良さも魅力。どうせ手に入れるなら、より温もりを享受できるカラーニットが個人的にもオススメです。レイヤードの挿し色としてはもちろんのこと、ストール感覚でツイードやフランネルのジャケットの上から肩掛けしたりと、地味になりがちな秋冬の着こなしのアクセントとして重宝します。

シルエットは、日本人の体型にあった細すぎず、緩すぎずの絶妙なバランスのレギュラーフィット。流行に左右されず長く愛用して頂けます。基本メンズサイズの展開ですが、肩線を拾わないサドルショルダー（ラグランスリーブの一種）なので、ユニセックスでお使いいただけます。

近年では、伊メンズ見本市・PITTI IMMAGINE UOMO（ピッティ・イマージネ・ウオモ）にも出展し、さらには仏PRINTEMPS（プランタン）など欧米の有力店にも販路を広げているGIM。今までイタリアブランドばかり手にされていた方にも、是非ともお試しいただきたい、メイド・イン・ジャパンの底力が感じられる素晴らしいブランドです。